日本とドイツの学校で留学許可が下りるまで

日本留学

難航したホームステイ先探し。途中、見つかる気がせず「留学の個人手配失敗」の危機すら感じた時もありましたが、無事ホストファミリーが見つかりました。次のステップは、日本の学校に留学許可書を出してもらうことです。

ついに留学許可書を手にする

デイジー

斡旋会社を通してホストファミリーと契約を交わした後、早速学校に居住先決定の連絡をしました。

担当の先生も「ホストファミリーが見つかって安堵されていると思います」とこちらの心情を汲んでくださり、「正式な受け入れの許可」に向けて手続きを進めてもらえることになりました。

そしてついに6月初旬、無事正式に留学許可書を出してもらうことができました!

最初の問い合わせのメールを2月に出してからここまで、今回の件を担当してくださった先生には、申し訳なくなってしまうほどたくさんのやり取りをしていただき、感謝の気持ちでいっぱいでした。

たくさんあった確認事項は居住先の他、「制服を購入していただく必要がある」とか、「期間中には修学旅行があるので、参加には(費用も含めて)同意していただけるか」とか、保険のこと教科書のことなどなど、多岐に渡りました。

確認事項を全てクリアし、晴れて正式に留学許可書を受け取ることができた日は本当に嬉しかったです。

数か月にわたって細かいやり取りを何度もしていたので、許可書をいただけたときは本当にすがすがしい気持ちになりました!

許可書を出してもらったのは6月初旬。実はドイツの学校への休学許可申請の期限ぎりぎりでした!(というか、厳密には少しだけ過ぎていました💦)

ドイツの学校での休学手続き

教室

娘が9年生になってすぐ学校からもらってきた「個人留学について」のお手紙には、「留学開始の約1年前には、担任または校長に留学を希望している旨を伝え、一連の手続きを開始すること」と書かれていました。(詳しくは下記の記事をご覧ください。)

当初は、10年生の後期(日本の高1の4月~7月)に留学しようと考えていたので、ドイツの学校には遅くても9年生の3月くらいまでに相談すればいいね、と家族で話していました。

何となく冬に向かっていく2学期よりも、春夏の1学期の方が時期的に良いような気がしていたからです。

しかし「留学エージェント vs 個人手配」の記事に書いたように、よく考えると休学をするなら10年生の1年間のうち、後期(2月~)より前期(9月~)の方がいいだろうという本人の判断で、急きょ留学時期を9月~に変更。……ということは、9年生の初めの方の段階で学校に伝えなければいけない、ということなんです。

でも手紙をもらったのは9年生になってから。そこで初めて留学について考え始めたので、1年前に学校側に相談することは不可能でした💦

留学相談では先生が背中を押してくれた

面談

クリスマス休暇のころに留学希望の時期が定まり、1月に新学期が始まってすぐ、夫が担任の先生にメールを出しました。

後日、指定された日に夫婦で学校へ。この日初めて担任の先生に娘の留学について具体的なプランを話しました。留学開始の約7か月前のことです。でも規定に書いてあった「1年前に相談」という点には、先生は全く触れることがなく、準備期間としては問題ないと捉えている感じでした。(ドイツあるある)

先生に伝えたことは主にこの3つ。

面談で伝えたこと
  • 日本留学を9~12月の約4か月間希望している
  • 期間中は私の実家に滞在するのではなくホームステイをする予定(先生に「お母さんのご実家に滞在するのですか?」と聞かれたので。)
  • 10年生をやり直すことなく通常通りの進級を目指したい

留学期間が4か月というのは、先生としては「少し短いなぁ」と感じたようです。その理由は以下の通り。

  • 今までいろんな生徒が留学するのを見てきたが、みんな留学先で本当にいろいろな経験をし成長して帰ってくる
  • そのためには短期ではなく、期間としては半年以上が理想的
  • この貴重な経験は、ドイツでの進級を遅らせてでもする価値はある
  • 卒業が1年くらい遅れるのは大した問題ではない → それよりも大事なものがある

この言葉を聞いたとき、「こういった留学は本当にその子を成長させてくれるものなんだな。私たちの選択は間違ったものではなかったんだな。」と、気持ちを後押しされたような気がしました。

先生は「4か月は若干短い気がする」としながらも、娘が普通に進級できるように帰ってきたら努力するつもりでいることにも、理解を示してくれました。

休学申請を受理するにあたって必要なものは、日本の学校が発行した正式な「受け入れ許可」のみとのこと。

その「留学許可書」と「休学申請書」を、5月下旬に始まる2週間休暇(聖霊降臨祭休暇)前までに提出してください、と言われました。

これが1月中旬のことです。そして、過去記事に書いたようにこの後、日本の学校へ問い合わせ → ホームステイ先探し、と動いていきました。

許可はあっさり

ドイツの学校に出す書類の提出期限は5月下旬。ですが、この記事の前半に書いたように、日本の学校から留学許可書を発行してもらえたのは6月初旬。ドイツの学校はすでに2週間の休暇に入っていました。

ドイツでは休暇中、先生たちは一切仕事をしないので、書類を提出することもできません。けっこう焦りましたが、ここはゆる~いドイツ。

休暇が終わるころに、少しでも早く先生の手元に届けたくて書類をとりあえずメールに添付して送ると、数日後には「書類受け取りました。休学を許可します。○○(娘の名前)が日本で良い経験ができることを願っています。」と返信がありました。

拍子抜けするほどあっさり(笑)。

正式な「休学許可書」のようなものをもらうのかと思っていたら、何もなく、この短いメールの返信が全て。しかも、日本の学校から出してもらった「留学許可書」は日本語だったのですが、それを私がドイツ語に訳したものを添えるだけでOKでした。ゆるゆるドイツ!(笑)

最初から最後までふわっとした手続きでした(笑)。

日本とドイツ、両方の学校と手続きをしましたが、やはり違いますね。

日本はきちっと。ドイツはゆるっと。(個人的に、私は「きちっと」が好みです。笑)

とにもかくにも、これで全てが正式に決まりました。

「やったー!」と手をあげて喜びたい気分でしたが、そんな暇もなく次はダッシュで航空券予約。その後も山のように準備や下調べをしておくことがあり、途中頭がこんがらがりながらも、個人手配での留学をしっかり成功させるべく、かけ抜けていきました。

全ての手続きや準備を無事終え、現在、娘は順調に日本での留学生活を送っています!

この記事を書いた人
るび

日本から留学でドイツに来て、ドイツ人の夫と結婚して、2人の子供を育てて……あっという間に20数年が経ちました。

子育てはまだもう少し続きますが(終わってほしくない!涙)、子育てが終わってしまう前に、過去のことを振り返りつつ、現在進行形で海外育児について書き留めていきたいと思います。

子供にできるだけ日本語を習得してほしいと思って子育てをしてきましたが、子供そして私自身の負担になりすぎない程度に、ゆる~くやっています。

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