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18歳でドイツ語の勉強を始めた私の「語学力が少しずつ身に付いていった過程」についてまとめました。
私にとって初めて触れたドイツ語は
ドイツ語を本格的に勉強し始める前に入門として、高校生の頃NHKのラジオ講座を聞いたのが、私にとって初めて触れたドイツ語でした。もう何十年も前の話ですが、今でもよく覚えています。
今の時代はこのAmazon Audible(オーディブル)のような便利なサービスがあるので、好きな時に気軽に聞いて言語を学ぶことができていいですね。
あの頃こんなサービスがあったらなぁ!もしあったら私はどんな風に活用していたのかなぁ?聞きまくっていたのかなぁ?……いろいろな想像が膨らみます^^
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私は20代の頃に3回、ドイツ現地の語学学校に通った経験があります。日本の大学でドイツ語を学んでいたので、文法と読み書きはできましたが、話すのと聞き取りは全くだめ。現地でドイツ語が聞き取れず話せず、落ち込むことも多々ありました。
語学学校には様々な国籍の人たち(割合としてはヨーロッパの人が多かったと思います)がいましたが、レベル別のクラスにも関わらず、同じクラスの人たちは自分よりずっとドイツ語が上手、という印象がありました。みんな授業中、積極的に発言し、先生と盛んにコミュニケーションを取っているのです。
これはホームステイ先でも同じでした。3度のホームステイの中で1度、一人暮らしのおばさんの元に4人ほどの学生がステイする、ということがあったのですが、みんなよくしゃべるのです。夕食はおばさんが用意してくれて、学生みんなでテーブルを囲んで一緒に食べる毎日でしたが、私以外の子は積極的に元気よくおばさんにいろいろと話していました。
「何でみんなはこんなに話せるんだろう??すごいな……」と気後れをしてしまっていたのですが、ある日ふとおばさんが私に、「○○はドイツ語ほとんど話せないわよ。るびの方がずっとちゃんと話せるわよ」と言ってきたのです。
え??あのいつも元気にしゃべっている○○って、そんなにドイツ語初心者だったの??と驚きました。私は聞き取りができなさすぎて、みんながどのくらいのレベルで話しているのか分かっていなかったようなのです。それから意識して聞くようにしてみたら、○○はお水を飲みながら元気に「Wasser ist gut!(英語でWater is good!)」とか、そういったことをしゃべっているだけでした(笑)。
初心者レベルでもこんなに積極的にコミュニケーションが取れて、とてもうらやましく思いましたが、私はどうしても頭の中で文章を考えてしまって、なかなか発言できるようにはなりませんでした。
長期留学=ペラペラ?!
昔は漠然と、留学にしても仕事にしても、長期で(1年以上)外国へ行っていた人は現地の言葉がペラペラになって日本に帰ってくるものだと思い込んでいました。
大学の頃、先輩でアメリカに1年間留学した人がいたのですが、その人が帰ってきたとき、「○○先輩は英語がペラペラなんだな」と当然のように思っていました。その先輩とは個人的な交流はなかったので、実際にどうなのか知ることはなかったのですが……。
でも自分がドイツに留学してみて分かったことは、「1年じゃ全然話せるようにならない!(涙)」ということでした。
「ペラペラ」の定義は曖昧なものなので、先ほどの語学学校で出会った人たちのように、勢いと積極性でコミュニケーションを取ることができれば、例え文法的に間違いだらけでも、「ペラペラ」ということになるのかもしれません。
私にはこの勢いと積極性は皆無だったので、「ペラペラ」とは程遠い段階が何年も続きました。
子育てを通じて語学力がアップ
私が「少し話せるようになってきたかな?」と感じ始めたのは、ドイツに移住して2年ほど経ったころ。とは言ってもまだまだ自分のドイツ語に自信がなく、あまり積極的に発言はできない状態です。
夫と出会ってからは、気負いなくドイツ語を話せる相手ができたので、私のドイツ語力はそこからだいぶ伸びたと思います。そして子育て生活を通して、飛躍的にアップしました。
母親になると、子供を通して様々な人と関わるようになってきます。そして、「子を守らなければならない」という無意識な使命感、責任感が働くのか、私のような人見知りでも積極的にコミュニケーションを取るようになるみたいです。
子育て歴15年の今これを書きながら、そういえば自分が元々はかなりの人見知りだったということを、すっかり忘れていたことに気付きました(笑)。
病院に子供を連れて行ったり、幼稚園のお迎えや行事などで先生方と頻繁に会話をする中で、ドイツ語でコミュニケーション取ることに慣れていきました。
「読む練習」の大切さを実感
そして、私のドイツ語力アップに大きく貢献(?)したのは、幼稚園や学校からのお手紙です。
外国語の文章を読むのって大変で根気がいるんですよね。「語学を学ぶには、できるだけ文章を読むと良い」というのは分かっているけれど、自分から進んで読む習慣がなかなか付けられないのが現実でした。
でも幼稚園や学校からのお手紙は、我が子に関わることなので読まないわけにはいきません。「面倒くさいな。読むの疲れるな。」と思いながらも、定期的にもらうお手紙を読む生活を続けているうちに、気づいたらドイツ語の文章を読むことへの抵抗感がなくなっていました。
本や新聞などと違って、お手紙ならそれほど長文ということもないので、訓練の量としてはちょうどよかったのだと思います。読む習慣を身に付けたい場合は、何かコンパクトにそして定期的に読めるものを見つけると良さそうですね。
読むことが苦でなくなると、日々の生活が格段にしやすくなると思います。世の中は文字で溢れていますから、ちょっとした文章を目にしてさらっと情報キャッチするとか、あとは家族(夫婦)に関わることで何かリサーチする必要があるとき、ネットでの検索は夫がすることも私がすることもできるので、分担できて良いです。
ハーフ=バイリンガル??
外国語が現地で暮らしていても習得するのが難しいように、ハーフの子供にとっても、第2母国語を習得するのは簡単なことではありません。これについても、私は昔、誤解していたと思います。
「ハーフ=バイリンガル」。そんなイメージを持っていました。
でも、これまでのブログ記事でも様々なところで触れてきましたが、他の多くのハーフの子たちと同じように、我が子たちも第2母国語である日本語を習得することに苦労しています。
勝手にバイリンガルになる、というのは、稀なケースではないでしょうか。
- 日本人である方の親が、子供とは徹底して日本語のみを話す
- 漢字の勉強をさせる
- 補習校(日本語教室)に通わせる
- 日本語の本を読み聞かせる
- 定期的に日本に一時帰国する
このように、様々な点を意識して子育てしていかないと、一方の親が日本人だからと言って子供が自動的に日本語を習得できるわけではありません。
子供たちの日本語習得に関するテーマで複数の記事を書いていますので、よろしければそちらもご覧ください。⇒日本語習得に関する記事一覧
積極性+継続力
外国語習得において大切なのは、積極性と継続力。
私自身については、継続面ではまあまあできていたと言っても良いかもしれませんが、性格的に内気な方だったので積極的にドイツ語で発言することができず、普通にコミュニケーションが取れるようになるまで時間がかかってしまったと思います。
これらのことを念頭において、子供たちの日本語習得の過程も引き続き見守っていきたいと思います。
↑この絵本は本当に繰り返しよく読み聞かせました。絵もストーリーもかわいくて、特に娘は大のお気に入りでした。2歳終わり頃には、全部暗記してしまったほどです^^