ドイツから日本へ個人留学。留学エージェント vs 個人手配

日本留学

なぜ日本に留学したいのか、娘本人の想いを理解し受け止めたら、早速留学実現に向けて動いていきます。実現までの長~い道のりのスタートです!

ドイツの「個人留学制度」はひたすら自由!

今回娘が日本へ留学をするのは、私たちが住む州の「10年生(高1)の間に最長1年間留学できる制度」を利用してのことです。きっとドイツの多くの州でこのような制度があるのだろうと思いますが、詳細は知らないので、ここでは私たちが住む州限定のお話として進めていきます。

この制度は、留学のために最長1年間休学の許可がもらえる、というもので、完全に個人留学となります。そのため細かい取り決めなどはなく、とっても自由。留学先の国、学校、時期、期間など、全て自分で決めることができます。

でもそれは逆に言えば、全て自分で情報集めをし、手配しなければならないということ。学校は何もサポートしてくれません。

どこから手を付けていいのやら……💦

周囲、ネットともに、経験談などの情報を見つけることができなかったんです。個人留学ってやっぱりかなり特殊なのか……と、何だか気が遠くなってしまいそうでした。

留学エージェント vs 個人手配

娘は密かに留学について一人で考えていたころから、インターネットで情報集めはしていたようです。ネット検索をするとだいたい初めに触れることになるのが、各国への留学プログラムを提供しているエージェント。

「ママ~。○○ってところに、日本留学プログラムがあるから見てみて~」などと言われ、まずはいろいろと見ていきました。

このようなプログラムに申し込めば、学校選びから居住先探し、さまざまな手続きを代行してくれます。何かあった時にも適宜対応してくれるとなっているので、大きな安心感もあります。

エージェントはいくつかあるのですが、どこも共通して言えることは、「費用が高い」、「フレキシブルでない(個人的な要望は通らない)」。この二つでした。

フレキシブルでないことは、留学の時期、期間、留学先の町、学校など、ほぼ全てにおいてです。プログラムが定める時期・期間(例えば春の3か月コース、秋の6か月コースなどなど)に、指定された町の学校に通う、という具合。

エージェント
メリット
  • 学校選びや居住先探しをしてくれる
  • 入学手続き、居住先との契約、保険の手続きなど全て代行してくれる
  • 何か困ったことがあれば対応してくれる
デメリット
  • 費用が高い
  • 留学の時期、期間、留学先の町、学校など、自分で選べない
個人手配
メリット
  • 留学の時期、期間、留学先の町、学校など、個人の希望で決められる
  • 費用を最低限に抑えられる
デメリット
  • 情報集めから実際の手続きまで全て自分でやらなければならない(学校、居住先、各保険etc.ごとにこの作業が発生する)
  • 全て自己責任

特にこだわりがない場合は、エージェントに依頼するのが安心かつ効率的で良いのかもしれません。

ただ一つ、情報集めをする中で何度か耳にしたことは、「ハーフの子だとホームステイ先が見つかりにくいケースがある」ということ。留学エージェントにホームステイ受け入れ家庭として登録している方々は、ハーフではなく純粋な外国人学生を希望する場合が多い、というのが理由だそうです。

我が家の場合は、できるだけ(私たちにとって)ベストな時期にベストな期間、そして希望の町の希望の学校に行きたかった。せっかく親の私が日本人なのだから、できるだけ個人の希望に沿った留学を、できるだけ安価で実現することはできないか?

でもそれには自分で手配するしかない。そんなことが現実的なのか? 全く見当がつかなかったのでエージェントを通して留学することも、何度も考えました。

何とか自分たちで手配できたとしても、全て自己責任……不安だな。それに情報集めから手続きまで全て自分でやるとなると、とんでもない時間とエネルギーが要りそう……。無理無理! やっぱり高くてもエージェントに頼むのが無難だ。

……こんな自問自答を繰り返していました。

どの町のどんな学校に行きたいか

情報集めをしながら娘と話し合う日々の中で、「東京の学校に留学したい」という方向性が決まってきました。

初めは私の実家がある町の学校を検討していたのですが、毎年一時帰国の時に滞在している慣れ親しんだ町で留学することに、そこまでの意義があるかどうか少し疑問に思えてきたことから、「東京」を選びました。また、東京なら学校の選択肢が多い、ということも大きな理由でした。

というのも、娘の日本での学年の関係で、留学先は中高一貫校に絞って探すのが良いだろうと考えたからです。

学校の新年度が始まる時期がドイツは9月、日本は4月、ということから、娘の学年はドイツと日本とで半年ずれています。ドイツの10年生(日本でいう高1)の9月~3月の間に留学すると、娘は日本ではまだ中3ということになるのですが、中3というと、受験生ですよね。受験勉強で忙しいクラスに入れてもらうことは難しいと考え、高校受験のない中高一貫校に限定して探していくことにしたのです。

10年生後半の4月以降に留学すれば、日本では高1になるので、高校受験問題はなくなります。でもドイツの10年生の1年間で、休学をするなら後半より前半の方が影響が少ないと娘自身が考え、前半つまり日本の中3の2学期~の留学を希望することに決めました。

留学を理由に休学した場合、10年生をもう一度やり直すこともできるし、本人ががんばって遅れを取り戻せば、やり直すことなく通常通り卒業することもできます。

娘は卒業が1年遅くなるのは嫌だということで、ドイツに戻ったら勉強の遅れを取り戻すためにがんばるつもりでいるのですが、半年以上の遅れを取り戻すのは厳しいだろうという本人の判断で、留学期間は4か月間とすることにしました。

これで、「東京の中高一貫校の中3クラスに、2学期の約4か月間留学したい」という枠組みができました。

この時点ではまだ、エージェントを通すか個人手配か最終決定はしていませんが、「個人手配に挑戦する」という方向で動いていくことになります。

この記事を書いた人
るび

日本から留学でドイツに来て、ドイツ人の夫と結婚して、2人の子供を育てて……あっという間に20数年が経ちました。

子育てはまだもう少し続きますが(終わってほしくない!涙)、子育てが終わってしまう前に、過去のことを振り返りつつ、現在進行形で海外育児について書き留めていきたいと思います。

子供にできるだけ日本語を習得してほしいと思って子育てをしてきましたが、子供そして私自身の負担になりすぎない程度に、ゆる~くやっています。

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